Rockabilly/Psychobilly

ネオ・ロカビリーの旗手として1980年代のロンドンから飛び出したPolecatsが、古き良きロカビリーにグラムのスパイスを加えて生まれ変わらせた!その魅力を凝縮したポールキャッツの『Cult Heroes』は、時代とジャンルを越境するサウンドの冒険譚だ

1980年代のネオ・ロカビリー・ムーブメントを牽引したバンド、Polecats(ポールキャッツ)。彼らのアルバム『Cult Heroes』は、その名のとおり、カルト的な支持を受ける名曲を集めたコンピレーション的な作品であり、ロカビリーへの愛とパンクのエネルギーを融合させた一枚だ。伝統的なロカビリーのルーツを守りながらも、モッズ、パンク、ニューウェイブといった80年代の多彩な音楽潮流と見事に交錯する、独特なポールキャッツ・サウンドがここに詰まっている。
Rock/Alternative

ザ・ヘラコプターズが『High Visibility』で描き出すのは、ノスタルジーではなく“今こそ鳴らすべき”真のロックの形!70年代的なサウンドに現代的な洗練をまとわせ、すべてのロックファンに“あの頃の熱”を再点火させる渾身の一枚

2000年にリリースされたThe Hellacoptersの『High Visibility』は、ガレージロック、パンク、ハードロックのエッセンスを融合しながら、より洗練されたメロディとサウンド・プロダクションで“ヘラコプ流”ロックンロールの進化を感じさせる一枚。荒々しさと洗練が共存するこのアルバムは、彼らのキャリアにおける重要な転換点であり、多くのリスナーにとっては最も“聴きやすくてカッコいい”作品かもしれない。
Punk/SkaPunk/Garage

和製ガレージロックの魔法が炸裂!The 5.6.7.8’sの『Pin Heel Stomp』は、50年代ツイスト、60年代サーフ、70年代パンクが一気に駆け抜ける痛快ガールズロックが、爆音でぶっ飛ばすロックンロールの痛快カタログ!

日本発、世界を熱狂させたガールズガレージロックバンド、ザ・ファイブ・シックス・セブン・エイツ。彼女たちの1997年作『Pin Heel Stomp』は、ロカビリー、サーフ、ガレージパンクを絶妙にミックスした痛快な一枚。英語・日本語が混じった歌詞、荒削りでパワフルな演奏、そしてどこかユーモラスな空気感は、90年代オルタナティブシーンの異色として今なお新鮮に響く。
Reggae/Ska

海辺に吹く南風が運ぶのは、60年代ジャマイカの甘く切ない恋のメロディ――ザ・パラゴンズの『On the Beach With the Paragons』は、ロックステディ黄金期を象徴する珠玉のハーモニーワークと優美なサウンドで、真夏の記憶を永遠に封じ込めたサウンドトラック

1967年にリリースされたThe Paragonsの『On the Beach With the Paragons』は、ロックステディというジャンルの黄金時代を象徴する一枚である。このアルバムには、後に何十年も愛され続ける名曲たちが詰まっており、現在でもジャマイカン・ミュージックの入門として、そして名盤として評価されている。
Pop/Soul/Jazz

ザ・ディヴァイン・コメディの『Casanova』は、ニール・ハノンのシニカルな視線と紳士的な声が、官能と孤独、ロマンスと現実の間を軽やかに行き来しながら、ポップの形式美と文学的な世界観を完璧に融合させた、唯一無二のオーケストラル・ポップの金字塔

1996年にリリースされたThe Divine Comedyの『Casanova』は、フロントマンであるニール・ハノンの独特な世界観が全面に押し出されたアルバムだ。文学的ユーモア、風刺、そして恋愛の皮肉を、華麗なストリングスと英国風のメロディで包み込んだその音楽は、ブリットポップ全盛期にあっても異彩を放っていた。タイトル通り“色男”の視点から描かれる楽曲の数々は、単なる洒落たポップを超え、聴く者にウィットと哀愁を突きつける。
Rock/Alternative

ザ・スミスの『Hatful of Hollow』は、モリッシーの詩的で皮肉めいたリリックと、ジョニー・マーの繊細で美しいギターが織りなす旋律が、都市の孤独や若者の葛藤、日常に潜むロマンスまでもを鮮やかに描き出す

1984年にリリースされたThe Smithsのコンピレーション・アルバム『Hatful of Hollow』は、単なるB面集や編集盤の枠を超え、バンドの魅力が凝縮された重要な作品として評価されています。BBCのラジオセッション音源を中心に、初期の代表曲やシングルの別バージョンを多数収録。荒削りながらも生々しい演奏と、モリッシーの詩的で皮肉なリリックが刺さる珠玉のアルバムです。スタジオ盤とは異なる親密さがあり、ファンはもちろん、初めてThe Smithsに触れる人にもおすすめできるエントリーポイントとなっています。
Punk/SkaPunk/Garage

ザ・スターリンの『STOP JAP』は、ジャパニーズ・パンクという名の革命の狼煙。反骨精神と鋭利なメッセージが渦巻くこのアルバムは、今もなお時代をぶち壊す力を持ち続けている!

1982年にリリースされたTHE STALINのアルバム『STOP JAP』は、日本のパンク史において極めて重要な位置を占める名盤だ。反抗と破壊を叫び続けたボーカルの遠藤ミチロウが率いるこのバンドは、当時の日本のロック・シーンに対し、音楽性でも思想面でも強烈なカウンターを突きつけた。本作はその姿勢が最も明確に刻まれた作品であり、ジャパニーズ・ハードコア・パンクの金字塔とされる。
Punk/SkaPunk/Garage

ポール・ウェラー率いるザ・ジャムが、モッズ・カルチャーと70年代パンクの衝動を融合させて放った伝説のデビュー作『In the City』は、都市の喧騒と若者の叫びを鮮烈に刻み込んだ、疾走感と鋭さに満ちた一枚

1977年、ロンドンのパンクとモッズの狭間から登場したThe Jamは、デビュー作『In the City』によって鮮烈な印象を刻みつけました。ポール・ウェラー率いるこのトリオは、パンクロックのエネルギーとモッズの美学を融合させ、若者の不安や怒り、都市生活のリアルをスピーディに描き出します。全体を通してシャープで生々しい演奏が際立ち、デビュー作とは思えない完成度を誇ります。
Rock/Alternative

時を超えて刻まれたリズムは、今もストリートで息づいている!ザ・コーズの『It Was Twenty Years Ago Today』は、モッズのスーツを着崩した反逆児たちの記憶と、現代の都会の鼓動をシンクロさせる最強の一枚

The Chordsの『It Was Twenty Years Ago Today』は、モッズ・リバイバルの象徴的存在であった彼らが、原点回帰と成熟を両立させたライブアルバムです。当時のエネルギッシュなスピリットを再び呼び覚ますだけでなく、より洗練されたアレンジと深みを加えています。タイトルからもわかるように、これは単なる過去の栄光へのノスタルジーではなく、今なお進化し続けるモッズサウンドの証明といえる一枚です。
Rockabilly/Psychobilly

ザ・クランプスの『Look Mom No Head!』は、ホラーとロカビリーが交錯する狂気のカーニバル!退屈を吹き飛ばす唯一無二のサウンドで、あなたの感覚をねじ曲げる究極のサイコビリー体験がここにある

1991年にリリースされたThe Crampsの『Look Mom No Head!』は、サイコビリーというジャンルの枠を広げ、さらに過激かつ官能的な世界観を押し広げた作品だ。ガレージロックの粗削りなエネルギー、ロカビリーの跳ねるリズム、そしてホラーやエロスを融合させた独自の美学が、全編にわたって炸裂している。The Cramps特有の毒気とユーモアは健在で、リスナーを一瞬で彼らのアンダーグラウンドなサーカスに引きずり込む。