Rockabilly/Psychobilly

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シック・シティ・ダガーズの『Live Fast… Die Psycho』は、パンクの衝動とホラーの美学を融合させたこのアルバムは、夜を駆け抜ける不良たちのサウンドトラックとして、サイコビリーの危うい魅力を全身で浴びせかけてくる

Sick City Daggersのアルバム『Live Fast... Die Psycho』は、タイトル通り「速く生き、狂気のまま死ぬ」という反逆的で危険な空気をまとった、サイコビリー・スピリット全開の作品である。ガレージパンクの荒削りな衝動と、ロカビリー由来の跳ねるリズム、さらにホラーを思わせる不穏なイメージが混ざり合い、聴く者を一気に夜のストリートへと引きずり込む。暴走感とキャッチーさのバランスを絶妙に保ち、アンダーグラウンド・シーンに強烈な存在感を刻んでいる。
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ヘルバッツの『Dark’n’Mighty』は、サイコビリーのスピードと不良性に、メタルの重厚さとホラーの不気味さを掛け合わせ、“暗黒にして強靭”というタイトルをそのまま体現した、地下シーンから放たれる反逆と狂気の名盤

フランス発のサイコビリー・バンド、Hellbatsが放った『Dark'n'Mighty』は、そのタイトル通り“暗黒にして強靭”なサウンドを全編に刻み込んだ作品だ。サイコビリーらしい荒々しいベースのスラップやスピード感に加え、メタルやハードロックの要素を大胆に取り入れることで、より厚みのある音像を作り上げている。地下シーンで培われた不敵なアティチュードを武器に、夜の混沌を音楽で表現するアルバムだ。
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コフィン・キャッツの『Straying From The Pack』は、サイコビリーの型を壊しながら、パンクの疾走感とロカビリーの不良性を融合させ、“群れから逸脱する”というタイトル通りの姿勢を音で刻み込んだ、反逆と進化の象徴たるアルバム

The Koffin Katsの『Straying From The Pack』は、デトロイト出身のサイコビリー・トリオが放つ攻撃的かつダークなエネルギーに満ちたアルバムだ。彼らの持ち味である不穏なベースのうねり、ザラついたギターリフ、そして荒削りながらもどこかキャッチーなメロディが一体となり、リスナーを夜のアンダーグラウンドへと引きずり込む。タイトルが示す通り「群れから逸脱する」ような姿勢を貫き、サイコビリーという枠を超えてパンクやロカビリーのエッセンスを自由に融合させている点も印象的だ。
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ネオ・ロカビリーの旗手として1980年代のロンドンから飛び出したPolecatsが、古き良きロカビリーにグラムのスパイスを加えて生まれ変わらせた!その魅力を凝縮したポールキャッツの『Cult Heroes』は、時代とジャンルを越境するサウンドの冒険譚だ

1980年代のネオ・ロカビリー・ムーブメントを牽引したバンド、Polecats(ポールキャッツ)。彼らのアルバム『Cult Heroes』は、その名のとおり、カルト的な支持を受ける名曲を集めたコンピレーション的な作品であり、ロカビリーへの愛とパンクのエネルギーを融合させた一枚だ。伝統的なロカビリーのルーツを守りながらも、モッズ、パンク、ニューウェイブといった80年代の多彩な音楽潮流と見事に交錯する、独特なポールキャッツ・サウンドがここに詰まっている。
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ザ・クランプスの『Look Mom No Head!』は、ホラーとロカビリーが交錯する狂気のカーニバル!退屈を吹き飛ばす唯一無二のサウンドで、あなたの感覚をねじ曲げる究極のサイコビリー体験がここにある

1991年にリリースされたThe Crampsの『Look Mom No Head!』は、サイコビリーというジャンルの枠を広げ、さらに過激かつ官能的な世界観を押し広げた作品だ。ガレージロックの粗削りなエネルギー、ロカビリーの跳ねるリズム、そしてホラーやエロスを融合させた独自の美学が、全編にわたって炸裂している。The Cramps特有の毒気とユーモアは健在で、リスナーを一瞬で彼らのアンダーグラウンドなサーカスに引きずり込む。
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ロカビリーの狂熱とパンクの牙が衝突する瞬間を聴き逃すな!ストレッサーの『Burn Out』は、凶暴なビート、怪しげなスラップベース、そして火花を散らすギターが、疾走感と共に“燃え尽きる”感覚を全身に刻み込む

ドイツのサイコビリー・シーンを牽引するStressorが放つ2005年のアルバム『Burn Out』は、荒々しいエネルギーとキャッチーなリフが渦巻く強力な作品だ。クラシックなロカビリーを下敷きにしながら、パンクの攻撃性とサイコビリー特有のダークなユーモアが融合。タイトル通り、全速力で燃え尽きるようなテンションが全編に漂っている。
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ポールキャッツの『Nine』は、時代を超えてロカビリーの鼓動を鳴らし続けるレジェンドが、円熟と遊び心を詰め込んだ一枚で帰ってきた!80sの熱狂を現代の空気で再構築し、懐かしさと革新性を見事にブレンド

ネオロカビリー界の重鎮、Polecatsが放つスタジオ・アルバム『Nine』は、彼らのキャリアの集大成であり、今なお衰えないエネルギーと進化を感じさせる快作だ。1980年代初頭に登場し、伝統的ロカビリーをポップなセンスとパンク的衝動で再構築してきた彼らが、約40年の時を経てなお、瑞々しく刺激的なサウンドを鳴らしている。『Nine』はその名の通り9作目のアルバムでありながら、まるでデビュー作のようなフレッシュな魅力に満ちている。
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地獄から這い出たサイコビリーの始祖メテオスの『Bastard Sons of a Rock’n’Roll Devil』!狂気とユーモアとロックンロールをミックスした強烈な一枚で、あなたの魂を燃え上がらせる

サイコビリーの元祖にして永遠の異端児、The Meteorsが2004年に放ったアルバム『Bastard Sons of a Rock'n'Roll Devil』は、そのタイトルからして只者ではない迫力を放っています。暴走するスラップベース、ガレージ感むき出しのギターリフ、そしてポール・フィーネンの不敵なボーカル。聴く者を悪魔のロカビリーパーティへと誘うこの一枚は、サイコビリーというジャンルの自由さと狂気を再確認させてくれるアルバムです。
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狂気とロカビリーが出会ったとき、サイコビリーの伝説が始まった――マッド・シンの原点『Amphigory』は、荒削りな衝動とホラー美学が火花を散らす、反骨と熱狂のロックンロール黙示録!

ドイツ発のサイコビリー巨人、Mad Sinの初期衝動がそのままパッケージングされた1988年作『Amphigory』は、アンダーグラウンドの火種として今も多くのファンに語り継がれる怪作だ。粗削りながらもエネルギッシュなパフォーマンス、パンクの攻撃性とロカビリーの弾むようなビートを融合させたスタイルは、サイコビリーというジャンルの自由さと混沌を象徴している。
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ロング・トール・テキサンズが放つ『Headless』は、サイコビリーの型をぶち壊しながら、ユーモアとスピードとパンキッシュな美学を詰め込んだ、まさに“音のアミューズメントパーク”。不条理でキャッチーな世界観に巻き込まれていく!

長年にわたりUKサイコビリー/ネオロカ・シーンの異端児として名を馳せてきたThe Long Tall Texans(ロング・トール・テキサンズ)。その中でも2017年にリリースされた『Headless』は、彼らの勢いと実験性が程よく融合した快作である。本作は、彼らの真骨頂ともいえるコミカルさとワイルドな演奏力、そして不気味な世界観が一体となった、聴き応え満点のアルバムだ。