Rock/Alternative

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鋭い皮肉と文学的な歌詞、緻密に計算されたメロディが融合した、Harvey Dangerの『King James Version』は、ポストグランジの荒々しさとインディーロックの洗練が共存する、深みのあるサウンドスケープが魅力

1997年に「Flagpole Sitta」のヒットで知られるようになったハーヴィー・デンジャーが、2000年に発表したセカンドアルバムが『King James Version』です。デビュー作『Where Have All the Merrymakers Gone?』に比べると、サウンドの幅が広がり、より緻密なアレンジと文学的な歌詞が際立つ作品となっています。キャッチーなメロディに知的な皮肉を織り交ぜた楽曲が並び、単なる90年代オルタナの一発屋ではないことを証明したアルバムと言えるでしょう。
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スカ、ポップ、ニューウェーブのエネルギーが弾けるNo Doubtの原点『No Doubt』。躍動感あふれる演奏が、カリフォルニアの陽気な空気を詰め込んだデビュー作

1992年にリリースされたノー・ダウトのデビューアルバム『No Doubt』は、後の大ヒット作『Tragic Kingdom』とは異なる、より純粋なスカ・ポップサウンドに満ちた作品だ。ギターのカッティング、ブラスの響き、グウェン・ステファニーのエネルギッシュなボーカルが絡み合い、80年代後半のカリフォルニアのスカシーンを色濃く反映している。このアルバムは商業的な成功を収めることはなかったが、バンドの音楽的なルーツや個性を知る上で非常に重要な作品だ。
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The Doorsの『The Doors』は、神秘的な詩と挑発的なサウンドが生み出す、60年代ロックの革命的デビュー作!ジム・モリソンのカリスマ性と、幻想的な旋律が融合し、ロックの歴史に刻まれた不朽の名盤

1967年、ロックの歴史を変える一枚が誕生した。ザ・ドアーズのセルフタイトル・デビューアルバム『The Doors』は、サイケデリック・ロックとブルース、ジャズ、クラシックが融合した唯一無二のサウンドで、60年代後半の音楽シーンに鮮烈なインパクトを与えた。ジム・モリソンのカリスマ的なボーカル、レイ・マンザレクの幻想的なオルガン、ロビー・クリーガーの独創的なギター、ジョン・デンスモアのジャズに根差したドラミングが一体となり、ロックの新たな地平を切り開いた。
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知的なユーモアと独創的なメロディが詰まった『Flood』は、They Might Be Giantsの代表作にして、オルタナ・ポップの金字塔!キャッチーでありながらもクセになる楽曲群が、何度聴いても新たな発見をもたらす一枚

1990年にリリースされたゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ(以下TMBG)のサード・アルバム『Flood』は、彼らのキャリアを決定づける作品であり、オルタナティブ・ロック、ニューウェーブ、アート・ポップ、さらにはノベルティ・ソングの要素まで詰め込まれた異色の名盤です。知的でありながらユーモアに溢れ、キャッチーなのに一筋縄ではいかない楽曲群は、当時のオルタナティブ・シーンの中でも際立ってユニークな存在感を放っていました。
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冷徹なビートと荒々しいギターが交錯する、The Jesus and Mary Chainの進化形!ノイズとポップが絶妙に融合した『Automatic』は、機械的なクールさと熱情がぶつかり合う

ジーザス&メリー・チェインの3rdアルバム『Automatic』(1989年)は、彼らのディスコグラフィの中でも異色の作品として知られています。前作までのシューゲイザー的なノイズウォールとは異なり、ドラムマシンとプログラムされたベースラインを多用し、より洗練されたサウンドへと進化した一枚です。それでも、彼らの持ち味である甘美なメロディと鋭いギターのフィードバックは健在で、荒々しさとポップネスが絶妙に絡み合っています。
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世界の終わりが訪れても、美しさは失われない――Thirty Seconds to Marsが贈る『It’s The End Of The World But It’s A Beautiful Day』。洗練されたサウンドとエモーショナルな歌詞が、心の奥深くに響き渡る

サーティー・セカンズ・トゥ・マーズが2023年にリリースした『It’s The End Of The World But It’s A Beautiful Day』は、バンドにとって約5年ぶりとなるスタジオアルバムであり、彼らの新たな音楽的アプローチが凝縮された作品だ。本作は、シネマティックなサウンドスケープとエモーショナルなボーカルが融合し、ポストロックやオルタナティブロックの枠を超えた壮大な作品となっている。タイトルが示す通り、終末感と希望の狭間で揺れ動くようなテーマが貫かれており、リスナーを深い内省へと誘う。
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反逆のエネルギーと音楽的成熟が交差するThe Rolling Stonesの『Aftermath』。単なるブルースロックバンドから、独自の音楽世界を築く存在へと進化を遂げた記念碑的アルバム

1966年にリリースされた『Aftermath』は、ザ・ローリング・ストーンズにとって大きな転換点となったアルバムだ。それまでの彼らは、ブルースやR&Bのカバーを中心としたバンドだったが、この作品で初めて全曲がミック・ジャガーとキース・リチャーズによるオリジナル曲となり、バンドの音楽性が大きく進化した。また、ロックンロールの枠を超え、フォーク、サイケデリック、バロック・ポップなどの多彩な要素が取り入れられた点でも特筆すべきアルバムである。
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激情と叙情が完璧に融合したエモの傑作、The Red Jumpsuit Apparatusの『Don’t You Fake It』。エモやポストハードコアが好きなら絶対に外せない、2000年代ロックシーンを代表するアルバムの一つ

2006年にリリースされたザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタスのデビューアルバム『Don't You Fake It』は、エモやポストハードコアのエッセンスを詰め込んだ情熱的な作品だ。キャッチーなメロディとアグレッシブなサウンドが融合し、バンドの個性を強く打ち出している。本作は、エネルギッシュなギターリフ、力強いドラム、そしてヴォーカルのロニー・ウィンターズが持つ感情豊かな歌声が魅力で、リリース当時から多くのリスナーの心を掴んできた。
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荒々しくも研ぎ澄まされたサウンドが炸裂する、日本のロック史に輝く名盤The Roostersの『The Roosters』。激情的なボーカルと鋭いギターリフが魂を揺さぶる

ザ・ルースターズのデビューアルバム『The Roosters』は、日本のロックシーンにおける金字塔とも言える作品だ。1980年にリリースされた本作は、パンクロックの荒々しさと、ブルースやガレージロックのルーツを感じさせるサウンドが見事に融合した一枚となっている。日本のパンク黎明期を牽引した彼らの音楽は、ストレートなロックンロールの衝動と、どこか退廃的でクールなムードを持ち合わせており、後のバンドにも多大な影響を与えた。
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劇的な美しさと妖艶なエネルギーが交差する、The Last Dinner Partyの壮大なデビュー作『Prelude to Ecstasy』。ゴシックなムードとロックの躍動感が融合し、華麗なメロディと詩的な歌詞が織りなす

2024年にイギリスの新鋭バンド、ザ・ラスト・ディナー・パーティーが満を持してリリースしたデビューアルバム『Prelude to Ecstasy』は、まさに劇的で華麗なサウンドの祝祭だ。彼女たちは、わずか数曲のシングルリリースの段階から注目を集め、クラシカルな要素を織り交ぜたゴシック・バロック・ポップとも形容される独特の音楽性でリスナーを魅了してきた。本作では、その独創的なスタイルをさらに発展させ、緻密なアレンジと感情を揺さぶる楽曲で、一つの物語を描いている。