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ニューヨーク・ロックの象徴ザ・ストロークスが、その輝かしいキャリアの転換点で鳴らした『Comedown Machine』!プロモーションを拒絶し、メディアを遠ざけた五人が、言葉の代わりに差し出したのは、あまりに鮮やかで、あまりに孤独な、80sオルタナティブ・ロックへのラブレター

alternative Rock/Alternative
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2013年、突如として音楽シーンに投下された『Comedown Machine』。本作は、2000年代のロック・シーンを牽引したザ・ストロークスが、メジャーレーベルRCAとの契約満了という大きな節目にリリースした5枚目のアルバムです。リリース当時、バンドはインタビューやテレビ出演、最新のバンド写真の公開さえも一切行わず、文字通り「音」だけで勝負を挑みました。かつての「レザー・ジャケットと鋭いギター」という固定観念を脱ぎ捨て、彼らが辿り着いたのは、都会的な憂鬱とダンス・グルーヴが交差する、極めてパーソナルで実験的なポップ・アートの世界でした。

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ジャンルと音楽性

本作を象徴するのは、ジュリアン・カサブランカスの変化です。初期の象徴だった「歪んだ低音ボーカル」を封印し、本作では驚くほど繊細で官能的なファルセットを多用。サウンド面でも、従来のツインギター・アンサンブルに80年代風の煌びやかなシンセサイザー、そしてファンキーなベースラインが融合しています。ガレージ・ロックの熱狂を、洗練されたデジタルな質感で「冷却」したかのような、唯一無二のニューウェーブ・サウンドを展開しています。

おすすめのトラック

  • 「Tap Out」 冒頭から度肝を抜く、極上のアーバン・ファンク。カッティングギターの鋭さと、ディスコ・ビートの心地よさが同居し、ストロークスの新境地を見事に提示しています。
  • 「One Way Trigger」 アー・ハ(a-ha)を彷彿とさせるキャッチーなシンセ・フレーズが印象的。切迫感のあるリズムに乗せて、ジュリアンが高音で歌い上げるサビは、本作で最も中毒性の高い瞬間の一つです。
  • 「Welcome to Japan」 ミニマルな構成ながら、極めてタイトなグルーヴが光る一曲。都会を疾走するようなスピード感と、皮肉の効いた歌詞が、彼ららしい「クールな知性」を感じさせます。
  • 「Call It Fate, Call It Karma」 アルバムの終焉を飾る、夢うつつのサイケデリック・バラード。ノスタルジックなエコーとローファイな音像は、まるで古いモノクロ映画のエンディングを観ているような余韻を残します。
  • 「All the Time」 実験的な楽曲が並ぶ中で、唯一「不敵なストロークス」を再認識させるロック・ナンバー。ファンの期待に応えつつ、それを新しい文脈へと昇華させています。

総評

『Comedown Machine』は、一見すると過去の栄光を突き放すような「冷たさ」を持っているかもしれません。しかし、その内側に流れているのは、商業的な制約やパブリック・イメージから解放された、五人の音楽家による「純粋な遊び心」です。 リリースから時が経つほどに、このアルバムの持つ多層的な美しさは輝きを増しています。それは、単なるロック・アルバムではなく、変化を恐れず進化を続けたバンドが残した、静かな、しかし確かなマニフェストなのです。

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