Reggae/Ska

レゲエ界の鬼才リー・ペリーの初期の貴重な音源を収録した『Lee Perry at Wirl Records』。スカやロックステディの時代に生まれた珠玉の楽曲群は、後のダブやルーツ・レゲエへの進化を予感させる

Lee "Scratch" Perryは、ダブやレゲエの発展において革新的な役割を果たしたプロデューサー兼アーティストですが、そのキャリアの初期はスカやロックステディのサウンドと密接に結びついていました。1960年代後半にWirl Recordsで録音された楽曲を収めたアルバム『Lee Perry at Wirl Records』は、そんな彼のルーツに焦点を当てた貴重な作品です。彼の音楽的な旅の出発点を捉え、後にダブの巨匠として開花する前の、シンプルながらも独創的なスタイルが楽しめます。
Punk/SkaPunk/Garage

ラモーンズが80年代の荒波を突き進む!ヘヴィなギターリフと鋭いメッセージがぶつかり合う『Animal Boy』は、従来のパンクスピリットに加え、新たな実験性を取り入れた挑戦的な一枚

1986年にリリースされた『Animal Boy』は、Ramonesが従来のシンプルなパンクロックの枠を超え、よりヘヴィでプロデューサー主導のサウンドに挑戦した作品です。これまでのストレートな3コード・パンクに加え、メタルやポップの要素を取り入れた楽曲が多く、バンドの新たな方向性を示唆しています。本作は賛否両論を呼んだものの、バンドの進化と成熟を示した重要なアルバムのひとつと言えるでしょう。
Pop/Soul/Jazz

ライオネル・リッチーのソウルフルな歌声と名曲の数々が詰まった『The Definitive Collection』。心温まるバラードから軽快なポップナンバーまで、時代を超えて愛されるサウンドが満載された究極のベストアルバム

ライオネル・リッチー(Lionel Richie)は、1980年代から現在に至るまで、多くのヒット曲を生み出し続けるアメリカのシンガーソングライターであり、R&B、ポップ、ソウルのジャンルで圧倒的な人気を誇るアーティストです。彼のキャリアを総括するベストアルバム『The Definitive Collection』は、彼の音楽的な旅路を振り返るうえで欠かせない作品であり、ザ・コモドアーズ(The Commodores)時代の楽曲からソロキャリアの代表曲までを網羅しています。本作は、彼の温かく甘い歌声と心に響くメロディの魅力を存分に味わえる、まさに“決定版”とも言えるベストアルバムです。
Rock/Alternative

三大ギタリストが在籍した奇跡のバンド、ヤードバーズ!その進化と革命を詰め込んだ『The Yardbirds Story』は、ブリティッシュ・ロックの進化を辿る決定版アンソロジー

イギリスのロック史において、The Yardbirdsは特別な存在だ。彼らは1960年代のブリティッシュ・ブルースロックを牽引し、後に伝説となるギタリストたち——エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ——を輩出したバンドとしても知られる。そんな彼らの軌跡を凝縮したアンソロジーが『The Yardbirds Story』であり、初期のブルースロックからサイケデリックな実験精神、さらにはハードロックの萌芽まで、バンドの進化を時系列で堪能できる作品だ。
Heavy metal/Hard Rock

モーターヘッドの荒々しき魂が炸裂するベスト盤『No Remorse』!極限のスピードと破壊的なサウンドが詰まった、真のロックンロール・アンセム集

1984年にリリースされたモーターヘッドの『No Remorse』は、単なるベストアルバムではなく、バンドの歴史を総括しながらも新曲を加えた、まさにファン必携の一枚です。このアルバムは、レミー・キルミスター率いるMotörheadの攻撃的なロックンロール精神を凝縮した内容となっており、初期の名曲から新たなクラシックとなる楽曲までが収録されています。
House/Electronic

エモーショナルなメロディと洗練されたビートが融合する、Meduzaの圧倒的デビュー作『MEDUZA』!ダンスフロアを席巻するサウンドが、心と体を揺さぶる

イタリアのプロデューサー・トリオ、メドゥーザが2023年にリリースしたセルフタイトルのデビューアルバム『MEDUZA』は、プログレッシブ・ハウスを基盤とし、エネルギッシュでメロディックなサウンドが特徴的な作品です。
House/Electronic

デトロイトのレジェンドMoodymannが紡ぐ、ソウルフルで機能的なディープハウスの世界!『Mahogany Brown』は、アンダーグラウンドなグルーヴと精緻にされたサウンドが、リスナーを幻想的な音の旅へ誘う

ムーディーマン(ケニー・ディクソン・ジュニア)の1998年のアルバム『Mahogany Brown』は、ディープハウスの世界において特異な輝きを放つ傑作だ。本作は、彼のトレードマークであるジャズ、ソウル、ファンクの要素を織り交ぜながら、サンプリングとグルーヴを駆使した独自のサウンドを確立した作品である。都会的な洗練とアンダーグラウンドな粗削りの感覚が共存し、デトロイトのハウスシーンの精神を色濃く映し出している。
Reggae/Ska

ジャマイカのリズムが炸裂!Mr. Vegasが贈るダンスホール黄金時代のエネルギー全開アルバム『Damn Right』。クラブアンセムからリラックスチューンまで、全曲が熱く響く一枚

1998年にリリースされたミスター・ヴェガスのデビューアルバム『Damn Right』は、ダンスホール・レゲエの魅力を余すところなく詰め込んだ作品です。当時、ジャマイカの音楽シーンは新たな潮流を迎えつつあり、Buju BantonやBeenie Manといったスターがシーンを席巻していましたが、Mr. Vegasもその波に乗り、一躍トップアーティストの仲間入りを果たしました。彼の特徴であるスムーズかつ力強いフロウ、キャッチーなメロディ、そしてエネルギッシュなリディムが融合したこのアルバムは、まさに90年代後半のダンスホールを象徴する作品です。
Punk/SkaPunk/Garage

スカとパンクの爆発的エナジー!The Mighty Mighty Bosstonesが放つ、豪快でパーティー感満載の『Don’t Know How to Party』で、熱狂の渦に飛び込め

1993年にリリースされたマイティ・マイティ・ボストーンズのメジャー2作目『Don't Know How to Party』は、彼らの音楽性がより広範囲に展開され、スカパンクの枠を超えてハードコア・パンクやメタルの要素を強く押し出したアルバムです。インディーズ時代から培った荒々しくもキャッチーなサウンドが、メジャーレーベルならではの洗練されたプロダクションと融合し、バンドの個性を際立たせています。
Rock/Alternative

Marty Balinが放つ洗練されたメロディと心に響く歌詞、情熱的なボーカルが織りなす『Balin』は、80年代のAORの魅力をじっくりと楽しめる一枚

マーティ・バリンの1981年のアルバム『Balin』は、彼のソロキャリアを象徴する作品のひとつであり、ジェファーソン・エアプレインおよびジェファーソン・スターシップで培った音楽的感性が、洗練されたAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)のスタイルに昇華された一枚です。甘美なメロディと情熱的なボーカルが際立ち、彼のロマンティックな側面が存分に発揮されています。